〒212-0053 神奈川県川崎市幸区下平間108-5ダイアパレス鹿島田404
職業相談をする上で、この15年間で増えてきた症状、診断書がこの「適応障害」です。もちろん「適応障害」そのものは新しい概念・症状ではありません。「適応障害」は心理社会的ストレス因子(失業、転職、経済事情、職場風土の変化、パワーハラスメントやセクシャルハラスメント)などにさらされた後に生じる不適応反応です。ストレス因子にさらされてから、3か月以内に始まり、ストレス因子の終結から6か月以内に改善することが多いといわれています。しかし、長期化する場合もあります。また、抑うつ気分も伴うこともあります。抑うつ気分は(涙もろさ、絶望感、不安をともなうもの、動悸、神経過敏、焦燥感)などの不安症状を生じます。この障害をもつ人の不安・抑うつ気分は、「うつ病・不安障害」にはあてはまりません。しかし、他者の権利侵害や、年齢に相応の社会的規範や規則の無視を主症状とします。具体的には、無謀運転、無断欠勤、破壊行為、喧嘩などがあげられます。適応障害と見分けなければならない障害に、「うつ病性障害」「短期精神病性障害」「全般性不安障害」「身体化障害」「心的外傷後ストレス障害」があります。ご相談でいらっしゃる方は医師の診断書をご持参ください。皆さんには当初は、その症状のメカニズムを学習します。私たちは、その困難を乗り越えて、仕事に復帰あるいは、それらの症状と伴走しながら、仕事への改善、また新たな職場への就職支援を行います。
適応障害に顕著な現れ方
1,身体の不調(痙攣、腰痛、頭痛、不眠など)
2,子供の場合は不登校、社会人にみられる出社拒否
3,引きこもり(社会や家族を受け容れず、部屋に閉じこもる)
4,反社会的行動(ギャンブル依存、過剰飲酒、規則違反など)
治療概念では対処できない事例や状況が出てくる中、教育(education)の原点に立ち返り、その人の良さを引きだし、足りないものは学習するという学習-教育フレームから人の心理にアプローチするのが、心理教育です。心理教育は全人的、包括的な発想を持っています。すでに表れている問題に対応する治療教育、問題が出てくる前に対処しようという予防教育、さらに、その人の良さを伸ばそうという開発・発達教育から構成されています。スキルストリーミングでは、①モデリング、②ロールプレイン、③遂行フィードバック、④転移トレーニング等を構造的に行います。グループエンカウンターなども行います。
仕事とは何か。仕事の種類は、その役割について学び、再度、仕事の適性の探索や、そのスキルの構築の仕方について学びます。自己と仕事(環境)の関わり方や、変化への対応力、自己効力感についても学びます。各種トレーニングを通して、自分自身への「気づき」を促進し、社会に一歩出る勇気を覚えます。
認知行動療法では、心的概念は無用です。相談者がその時、その場でどのようなことを考え、何をしており、環境がどう変化しているかをアセスメントして、よりよい変化が起こるようサポートします。認知行動療法では、本人の外側に明らかなストレス要因があり、それを減らす介入が可能なら、まずは環境に働きかけることになっています。できるだけ毎日記録を取っていただきます。どんな場面で、どのような感情が起こったのか、それはどのような感情だったのか、その時間はどれくらい続いたかなど、このように本人が自分自身の行動や思考、感情の変化等を客観的にみられるようにします。そしてその自分自身の価値観や性格の傾向性、主観的な物事の捉え方(自動思考)について把握し、それらを自己コントロールできるようにし、柔軟な思考形態を培います。治療期間は短くて1年から1年半です。
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